チュークに眠る沈船群

チュークに眠る沈船群

2014年

チュークはその昔トラックと呼ばれ日本が実効支配を行い大勢の日本人たちが生活し現地の人たちに日本語教育を施していたそうです。平和な日々は長く続かずやがて太平洋戦争になりこの島で多くの人命や船、航空機が失われこの美しい珊瑚の海に沈み、やがてすべてを珊瑚が覆い隠そうとしています。
当時、日本人8万をこえたこの地に現在は10人にも満たないそうです。

 

場所トラック諸島 (地図)
2/23(日)~3/03(月) 9日間

UA150 KIXGUM 11:05-15:45
UA176 GUMTKK 19:45-21:35
6日間ダイビング
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UA189 TKKGUM 02:50-04:30
UA151 GUMKIX 07:00-10:00

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シャークアイランドにて野人(ガイドの横田さん)

沈船と言えばなんとなく怖いと思われますが?

海に沈んで70年の歳月が無機質な構造物を珊瑚が生息する造形物に変えました。

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我々が平和に暮らせるのは祖国を遠く離れたこの地で散っていかれた多くの日本人の苦闘があってのことだと

忘れてはいけないことでしょう!

ホテル宝島

チューク滞在30年以上の大矢さんが営む部屋数4部屋のレストラン併用のプチホテル

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チュークのインフラはまるで亀さんのようです。2年前に訪れたときの道路工事途中のままでした。

車で10分かからない所が30分以上かかります。

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チュークの日本人ダイビングサービスのトレジャーズ

今は横田さんお一人で切り盛りされていました。(テレビなど文明のない生活です。)

今でも島々には酋長がおられ許可がない限りは島に上陸できないそうです。

そしてチュークは女系家族です。(家督を継ぐのは女性だそうです。)

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世界一の環礁を持つチューク(トラック諸島)

世界中からレックダイビングファンが押し寄せています。

しかしアプローチの悪さがこの素晴らしいエリアを守っているとは、、、、、

グアムから週4便のAIRがあるだけです。

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現地7日間で実質6日間のダイビングでした。

沈船15隻、海面に不時着した飛行機2機、その他2のポイントを潜りました。

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この地は過って日本の南洋庁があり最盛期には多くの日本人が住んでいたそうです。

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70年前の時間が

まるで時間が止ったかの様な空間でした。

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日本の爆撃機の内部写真 今は小魚のコロニーになっていました。

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一式陸上攻撃機(製作三菱製のマークが読み取れます。)当時の最高技術 沈頭鋲の(空気抵抗を減らす)

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永遠の0で有名なレイ戦のエンジンと引き込み車輪

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大きな船(全長150mを越える)の機関室はまるで冒険の世界ですね!

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40mにたたずむ日本軍ブルトウザーやトラック

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大和の砲弾と言われています。

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タグボート内

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浄水器

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船倉のビールケース(大日本ビール)

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トラックのハンドル&パネル類

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マクロ撮影はOさんでした。

チュークは沈船だけではありませんマクロもすごいし今回は行けなかったけれどアウトリーフももっとすごく

透明度30mオーバーは当たり前です。世界一の環礁ですから!!!

YOUTUBE動画

 

 

 2010年のチュークの沈船

 

①ちょっと可愛そうなお話(チュークに来られたモンスターおばさま)

我々がチュークの宝島ホテルに宿泊した翌日、日本から世界を駆け回っておられそうな見た目セレブな中年女性が2名来られました。
私の第一印象はあいにくの雨空でせっかくの南国を求めて来られたのに少し可愛そうで場違いに見えました。
我々はレックダイビング初日で興奮も冷めない時で宝島の夕食の席につきお二人とお話したしました。
お二人はもうすでに夕食を終えられかけておられました。
ありきたりの挨拶を交わしました。お二人は大学の教員らしく世界中の珊瑚礁でスノーケリングをされているそうです。
今回はパラオの予定だったけれど航空券が取れず旅行社の勧めで世界中のレックダイバーが集まるここチュークに来られたそうです。こんなインフラの遅れている世界で大丈夫かな!と思いました。
到着早々にトイレの水の流れが悪い等でクレーム?を言っておられました。
高いお金を払って来て何もないホテルで大矢さん(ホテルオーナー)とおしゃべりするのもなんですからせっかくのチューク
大矢さんがお二人に無人島への宿泊ツアーを勧められていました。
大丈夫かな!!!
ここ1週間も雨模様でしたが、リーダー格の女性が大矢さんにもし雨だったら島に行って泊らず帰ってきても良いか?
その場合は夕食代等は払わないと言われて、、、
日本も自己主張(自分中心)される方が増えたな!と思っていました。
大矢さんが夕食後私にコックも連れて行くのに、、、、状況を考えない人だと一人ごとのように嘆いておられました。
どちらの主張もわかりますが?やはりここば現地やり方に従うべきでしょうね!!

あくる日 願いが叶ったのか青空がのぞいており
我々もやったとばかり喜んでダイビングに行きました。ダイビングの休憩時間に寄ったスノーケルポイントで二人が元気に潜っておられるのをお見かけしました。 ただ単にライブジャケットを身につけ水面から下を見るだけですが?お二人にとっては素晴らしい体験をされているのだな!と思いました。 水深数メートル下には沈船ですから!!
私はお二人は溢れるばかりの満点の星空の下、チュークの休日に満足されているに違いないと思いつつ、、翌日、我々も朝から3本ダイビングを終了して宝島での夕食でお二人の自慢話を拝聴しようと思ったのですが?
ホテルに戻ると大矢さんが飛んでくるではありませんか?
原田さん大変でした! 聞いてもらえますか!
お二人スノーケリング後 無人島で自然を満喫して夕食までのひとときに海岸で島で飼われている(連れてきた?)にかまれて一騒ぎあったそうです。(よせばよいのにやせ細っていた犬にパンをあげようと思って)気がつかず2匹いた犬の片っ方の尻尾を踏みつけて噛まれたそうです。
そこで大騒ぎになり、チューク事情ですがここでは犬は家畜で食用です。
こんなお国柄ですから噛まれても大げさにならないですが?そこは日本のモンスターおば様!
激怒され!! こまったスタッフは哀れ被害者でもあるワンちゃん
殺処分されたそうです。
そして急遽無人島から戻られ、チューク州立病院に駆け込んだそうですが?
ご本人は狂犬病や破傷風を心配された様です。(チュークでは狂犬病ないそうです。)
でもこんなお国ですからお医者さまは狂犬病はない、破傷風が心配ならからしを塗りなさい?との対応だったそうです。
激怒されているモンスターおば様(すいませんこんな呼び方で)通訳の大矢さんに電話局に今度は連れて行けの要望(電話も一般家庭にありませんし、通常海外への通話は電話局でかけます。日本も昔このようでした。)
電話局でご自身が加入されている保険会社にコレクトコールされ一刻も早く私をここから連れ出せ!!!
の猛コールで私用の専用飛行機を派遣するように要望されて!
担当者がそれはできませんとの返事に私に何かあればチャーター費どころで済まないわよ!!と数十分交渉されたとか!!
でもそんなことを言っても医者からの要請がない限りは無理のものは無理!!
なおこんな茶番劇に引っ張りまわされた大矢さんが請求した通訳&車代は払わないとか?
結局 元気に翌朝通常の航空券はキャンセルされ新たに航空券を取ってグアムに行かれたそうです。(帰国後保険やさんとのバトルがあるでしょうね!ここを薦めた旅行社とも)
もちろん大矢さんには車代等お支払いになったそうです。

おせわになりました!!ありがとう!!のことでした。
よき思いでになったかな!

後日談 お二人のおば様医療関係だとか
面白おかしく書きましたがこんな所に慣れていない方にはおば様の行動が常識で我々の考えの方が間違っているのでしょうね。
これからも愉しい旅を!!!

②チュークのワンちゃん

上記でかわいそうなワンちゃん達のお話がありましたが?ここチュークでは家畜ですので遅かれ早かれ殺傷処分になっていたでしょうね。チュークでも日本と同じようにペットとしていやそれ以上に寂しい異国の地で安心できる友としてトレジャーズに飼われているワンちゃんは他の犬たちに比べ幸せに過ごしている部類になるのですが?

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このワンちゃん3年前にここに来た時と同じ犬でした。
ワンちゃんとても穏やかで我々ゲストの日本人が来ると尻尾を振って近寄ってきます。
そして我々の横でごろりとお腹をみせ寝転がります。
しかしローカル(チューク人)が来るとおびえ吠えます。

3年前に遡ります、、、、
ふとワンちゃんの顔をまじまじに見ると片目が潰れています。飼い主の横田氏に尋ねるとある日、ローカルにパチンコで潰されたと言われました。そのとき彼らは犬を食べるのですと聞かされました。韓国や中国では昔食べた、いや日本でも食べていたそうです。
そんな話をしていると遠くで犬の悲鳴と言いましょうかとても悲しい遠吠えを聞きました。
そのとき彼が今犬が絞められたよ!!!と言われました。

あれから3年が経ちあのワンちゃんに巡り合えたことはおまえよく生き延びたな!!
と長年会えなっかた友に会うような気持ちになりました。
しかしその闘争の記録として両目が潰されていました。
でも両目がふじゅうでも臭覚でトレジャーズの広い敷地を歩き回っていました。

日本のワンちゃん達はなんとめぐまれているのでしょうね!!

ワンちゃんのお話でした。

世界は広いですね!
所変わればいろいろな習慣や風習があります。

さてここらで皆さんが興味をもたれる男女のお話です。
この話は宝島の大矢さんから聞きました。

③恥ずかしがりやのチュークの娘さん

大矢さんの若かりしころ湘南ボーイでたいそうもてたそうです。

一大決心して日本を離れここトラックでお店を始めた頃
まだトラックと呼ばれており、ここの老人達は日本語を話されていたそうです。
島の娘さんが彼からさほど遠くないところチュークの民族衣装(すそ広がりのスカート、ムウムウ?)をまとってこちらを見て立って居たそうです。
気になっていましたがそのまま声もかけず無視していたそうです。
いつのまにかに居なくなったころ
日本語を話す老人があの子おまえに気があるぞ”と言われたそうです。

まさか!!

それが証拠にあの場所を見てこいと言われたそうです。
行ってみると立っていた場所が濡れていたそうです。

こちらでは女性が告白するとき立ったままオシッコをしてマーキングをするそうです。
スカートを濡らさず立ったままマーキングするのにはすごいテクニックがいると老人が言っておられました。

なんか納得できますね!
現在はないそうです。

終わり